分析日誌analysis diary
出石辰鼓楼の初号機・2号機を兵庫県姫路市にある兵庫県立大学工学部へ輸送。
その後の分析や進捗状況を日誌形式で更新していきます。
2025.06.30 記載:永瀬(兵庫県立大学)
■二号機 の 脱進機モデル(ver.04)の 新たな動画を公開しました
出石機械時計・二号機は明石市で設計製作されたことが明らかとなっております。
出石機械時計・二号機には、
機械式時計の速度を一定に保つための機構である「脱進機」や、
時打ちの数を制御する切り欠きのある輪「雪輪(数取り)」が残っています。
明石市のアッペルハーケン・林様によって、
出石機械時計・二号機の「脱進機」を題材とした
模型の作製・教育教材への展開に向けた検討が行われております。
これまで検討されてきた復元モデルを整理しました。
● 二号機復元模型 ver.4
https://shinkoro-pj.net/storage/1933/
● 二号機復元模型 ver.3
https://shinkoro-pj.net/storage/1932/
● 二号機復元模型 ver.2
https://shinkoro-pj.net/storage/1931/
● 二号機復元模型 ver.1
https://shinkoro-pj.net/storage/1929/
新しい動画を公開しました。
https://youtube.com/shorts/6pFl3NqsvZg
関係者:林(アッペルハーケン)
2025.06.23 記載:永瀬(兵庫県立大学)
■オンサイト会議@関西大学
関西大学にて、
藪田貫 博士(兵庫県立博物館 名誉館長、関西大学)および 丸山徹 博士(関西大学)と、
出石機械時計・初号機に関する調査資料の検討、
金属の文化財分析に関する情報交換を行いました。
関西大学では、
堺市と関西大学との地域連携事業として、
金属製文化財の文理融合型調査や、
銃身の化学組成と金属組織に関する研究調査が実施されています。
令和 6 年度堺市と関西大学との地域連携事業 鉄炮鍛冶屋敷講演会
「堺と国友-受け継がれる鉄炮鍛冶の歴史-」
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2024/Nojr6.pdf
関係者:藪田(兵庫県立博物館, 関西大学)、丸山(関西大学)
2025.06.18 記載:永瀬(兵庫県立大学)
■初号機・復元模型 ver.1 の 動作確認動画を公開しました
神戸市立工業高等専門学校 の
早稲田一嘉 博士と、
機械システム工学専攻の学生が、
専攻科機械システム工学専攻の授業の一環として、
3Dプリンターやレーザー加工機などを駆使した
縮小モデルの作製や機構検証に向けた活動を始めています。
復元モデル ver.1 の 動作確認データを公開いたしました。
データアーカイブへリンク先は下記です。
https://shinkoro-pj.net/storage/1918/
外部リンク先は下記です。
初号機・復元モデル ver.1 の振り子動画(2025/6/12)
https://youtu.be/HEXDQIrwr9s
初号機・復元モデル ver.1 の歯車~時針分針動作確認(2025/6/12)
https://youtu.be/–porDNuM7I
関係者:早稲田(神戸高専)、神戸高専・機械システム工学専攻の学生さん、中嶋(NIRO)
2025.06.13 記載:永瀬(兵庫県立大学)
■記事の公開:【コラム】「機械時計」の基本的なしくみ ~辰鼓楼のしくみがなんとなくわかる「機械時計解説」~
最近では、
時計と言えば「スマートウオッチ」や「スマートフォン」といったデジタル時計のほうが一般的であり、
「機械時計」といっても具体的なイメージが湧かない方も多いと思います。
出石の機械時計・初号機や二号機は、歯車の組み合わせで時を刻む時計です。
機械時計の基本的な仕組みを解説記事を掲載いたしました。
【コラム】
「機械時計」の基本的なしくみ
~辰鼓楼のしくみがなんとなくわかる「機械時計解説」~
https://shinkoro-pj.net/article/1834/
関係者:森(ワードワーク)、井関(兵庫県立大学)、永瀬(兵庫県立大学)
2025.06.04 記載:永瀬丈嗣(兵庫県立大学)
■島根大学 にて 金属文化財の破壊検査・非破壊検査に関する検討が行われました
島根大学の考古学研究室にて、
分析のため一部が切り出された銅鏡を参考にしながら、
金属文化財の破壊検査・非破壊検査に関する検討が行われました。
出石の機械時計初号機・二号機は、
予備調査および2024.06.10のキックオフミーティングからの本格調査から、
「歴史の語り部」ともいうべき貴重なものであることが明らかとなってきました。
そのため、
電子顕微鏡観察のような「破壊検査」ではなく、
3Dプリンターを利用した復元模型の作製などの「非破壊」の手法の適用が行われております。
島根大学の考古学研究室には、
分析のため一部が切り出された銅鏡が保管されています。
将来の電子顕微鏡観察による「破壊検査」の可能性を検討するため、
島根大学にて金属文化財の破壊検査・非破壊検査に関する検討が行われました。
島根大学 法文学部 考古学研究室
https://www.hobun.shimane-u.ac.jp/shakaibunka/rekishikouko/kouko.html
関係者:清水邦彦(島根大学)、岩本崇(島根大学)、永瀬丈嗣(兵庫県立大学)
2025.06.01 記載:永瀬(兵庫県立大学)
■3Dデータ(機械時計二号機・部品・ガンギ車・ver.1)を公開しました
出石機械時計・二号機は、
明石市にて設計製作されたことが明らかになっております。
二号機に残されている ガンギ車 の3Dモデル(ver.1)を
データアーカイブに公開いたしました。
3Dデータ(機械時計二号機・部品・ガンギ車・ver.1)
https://shinkoro-pj.net/storage/1878/
関係者:林(アッペルハーケン)